私たち「Nine-Bees」は、2019年7月7日に開催された「がんアドボケートセミナー/主催(公益財団法人)日本対がん協会、(一般社団法人)オンコロジー教育推進プロジェクト」に参加し、そこで行われたグループワークで、がん患者の支援活動を目的とした取り組むべきアイデアプランを創出した事をきっかけとし、同じチームとなったがんサバイバー7名及び患者家族1名による8名のメンバーで結成されました。

 厚生労働省が掲げるがん対策推進基本計画のひとつ「尊厳を持って安心して暮らせる地域共生社会の構築」に共感し、AYA世代や働く世代からシニア世代まで、ライフステージに応じた施策展開実現に向け邁進いたしてゆく所存です。

 多くのがんサバイバーは、副作用や合併症、再発への恐怖、働く世代や小児の就学・就労・経済的問題、家族や学校・職場での人間関係、恋愛・結婚、がんへの偏見など様々な生きる意味を含めた問題を抱えて生活していかなければなりません。

​ 日本のがん対策推進基本計画の全体目標としても、療養生活の質(QOL)の向上や安心して暮らせる社会の構築といった、社会全体で取り組むべき課題が取り上げられています。さらに、「分野別施策およびその達成度を測るための個別目標」の1つとして、がん患者の就労を含めた社会的な問題も挙げられています。

 がん患者の予後には「生活の質(QOL)」を高めていくことが大切になってきます。これは肉体的、精神的、社会的、経済的、全てを含めた生活の質を意味します。がんサバイバーは治療前と同じような生活ができなくなる事がままありますが、このような変化の中で自分らしく納得のいくQOLを維持していくうえで、「食べる」ことは単に「食物を摂取する」とか「栄養を摂る」といった意味だけに留まらず精神的にも大きく影響し、美味しい・楽しいといった充足感、あるいは食事を介して、家族や社会とのつながり等を意識することにより自尊感情を得ることにも繋がってきます。

 このことは日常生活を支える生きがい感ともなり、具体的に「QOLを高める食事」としては、「味」や「栄養」だけでなく「五感を刺激する食事」として、盛り付けの美しさや香り、調和の取れた味や食材料、ならびに季節を楽しむといった文化的な要素も大変重要となってきます。

 我々が提供を予定しているメニューにより、がんサバイバーだけではなくその家族も実際に食する機会を得ることにより、患者の気持ちを理解するきっかけになったり、そんな人達をサバイバー自らが、経験値を活かし食生活をサポートし、外食でも安心して楽しく食事ができ少しでも罹患前の環境を体験してもらうことが、心も体も精神的に向上し生きる活力へと繋がってゆくのではないかと考えます。

 

 次に就労に関して、2018年の厚生労働省がん統計によると、2014年新規でがんと診断された患者数は約86.8万人おり、そのうち20歳から64歳までの就労可能年齢で罹患している人の数は約23.5万人。年々罹患者は増加しており、2018年には、がん罹患者数は約101.4万人となり約30万人の人達が就労可能年齢で罹患していると推測され、さらにそのうちの30%の人達が解雇もしくは依願退職などで離職しているという調査結果が出ており、その数は実に約10.5万人という試算となっています。

 これに対し厚生労働省は、「がん罹患者の就労に関する総合支援事業」として企業への助成金や様々な支援を行っていますが、あくまで就労に関する適切な情報提供と相談支援を目的としているものであり、雇用自体を新たに生み出しているものは概ね厳しい状況にあります。我々は雇用者としてがんサバイバーを雇用する事業を展開し、この問題に貢献をしていくものです。

 

がん罹患者の雇用側に対する主な要望の上位には、

◎労働時間に柔軟性を持たせてほしい

◎休暇を取得しやすい労働環境

◎雇用側による病気への理解

などがあります。

 

 この事業は、がんサバイバーによる運営で、従業員も全てがんサバイバーを雇用する事を前提としています。企業が既存の就業規則を変えていくのではなく、サバイバー目線で作り上げていく事により、「分かり合える」雇用関係を築く事ができ、気兼ねなく働ける環境を作る事により、多くの就労支援と共生に繋げていく。そのためには1事業だけではなく、複数の展開まで拡げていかなければ数十、数百、数千人の雇用拡大には繋がっていきません。

 「Nine-Bees」というがんサバイバーの雇用に特化したブランドとして、飲食だけではない事業へも携わり、グループとして多くの雇用を生み、収益を上げていける事を証明し、がんサバイバーが「Nine-Beesに就職したい」と思っていただける事業へと成長させ、AYA世代からシニア世代まで幅広く、数年後には延べ1万人の雇用を目標にしています。

「がん経験者だからこそできる社会貢献を」という志を共有し、PR活動の機動力を活かせる広告会社勤務、外資系医療品メーカーにてコスト管理とサービス管理の経験者/ワークショップデザイナーとしてまちづくりや地域コミュニティの創生に関わるファシリテーター/国家行政事務、地方行政事務経験者の医療クオリティマネジャー/区の職員など、バラエティ豊かなチームとしての総合力を併せ持ち、多角的な視点でモニタリングしていける特性を持っています。

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