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【言葉のギャップ】

 日常生活において、言葉のギャップっていうのは存在し、後になって「そんなつもりじゃなかった」っていう話しは良く聞きます。それは、お互いの経験からくる認識(認知)の違いなのか、用語の使い方に間違いがあるのか、言いたい事が上手く伝えられない•聞いた事をうまく咀嚼できない等、いろんな要因が考えられます。


 先日、「郵便局で出したいのです、郵便局はどこですか?」と尋ねてきた老夫婦がいらっしゃいました。私は、郵便局の場所を教えたのですが、話しを進めていくと、私が「出したい」ものは郵便、老夫婦が「出したい」ものはお金、である事に気がつきました。新ためて、コンビニが郵便局より近いところにある事、手数料が少しかかるけど、そこのATMでも郵便局のキャッシュカードが使える事、を説明しました。


 私は、ほとんど郵便局のATMを使用しない事、「何を」と私が尋ねなかった事に、今回

の行き違いが初期段階で生じました。


 これが商談とかビジネス上での、言葉のギャップとなると、ちょっと難しい事になります。例えば、今やいろんなところで「デザイン」という言葉が使用されていますが、それを生業としているデザイナーが使用している「デザイン」とは大きく異なります。詳しくは、ググってみてください(^^)


 さて、医療においても、この言葉のギャップは起こっています。例えば「患者意思決定を支援する」って、医療従事者の間で最近良く使用されますが、一体何の事なのか?いきなり医師から「私たちが支援しますから、どうしたいか決めてください」って言われても、全くその意味がわからない場合が多いです。



 具体的には、医療において、「新しい治療薬ができたけれど、この薬は肝臓に負担がかかる。それでも試してみますか?」「(おじいさまは)急に病状が悪化して、いつどうなるか分かりません、延命治療はご希望ですか?」等々、自分や家族で決める必要のある機会が何度も訪れます。そんな事、家族で相談してもなかなか決める事は困難です。大きな病院では、医療相談窓口、生活支援相談、薬剤師との相談、家族支援、リエゾン(院内において、医療者と患者の関係や連絡を取り持つ)、といった様々な部署があります。なので、自分一人や家族で決めようとしないで、何らかの意思決定を迫られた時には、まずその医師に「どこか相談できるところはありませんか?」と尋ねてみてください。医師が「看護師に聞いて」って答えたら、看護師に必ず尋ねてみてください。


 もちろん、一人で決めたいと考える方もいらっしゃると思うので、その意思も尊重されます。


 少しずつですが、医療現場でも、わかりやすい言葉で、なるべく相手が納得できるまで、話しをしようという活動もあります。その結果、医療者と患者の言葉のギャップが少しでも埋まるようになると良いなあと思います。

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