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もっと当たり前にセカンドオピニオンを

 セカンドオピニオンはご承知かと思いますが、病院を変えたり主治医を変えたりする事を目的とするのではなく、主治医とは別の医師の「第2の意見」を聞き、自身の選択や決断に役立てる事かと思います。


 ですがまだまだ「病院や医師を変える事」と勘違いしていたり「主治医に悪いから」とか「そんなことを言い出したら今後気まずくなる」などの理由で躊躇される患者さんも多いと聞きます。ただその躊躇は、後に大変後悔することにもなり得るため、もっと患者さんが当たり前のようにセカンドオピニオンを受けやすくなるべきだと思いました。

 日本人の性格の特徴でよく挙げられる事に、「礼儀正しく秩序を尊重し、時間や約束を守る」という事などがありますが、その反面「自己主張が下手で主体性が低い傾向がある」という事もよく指摘される特徴です。これは、本音と建前が存在する日本文化の中で、相手の気持ちを汲み、場の雰囲気を感じ取り、相手の身になって考える事が礼儀であり、それが相手を敬う事になるとの考えの表れなのかもしれません。


 ただ、まさにこの日本人の性格こそが、セカンドオピニオンを受けるための患者主体による手順に馴染んでおらず、結果、スムーズな流れになっていない気がするのです。いらぬ気づかいを優先するが故、それが足枷となってセカンドオピニオンを躊躇し、後々後悔する事などあってはならないと思うのです。

 セカンドオピニオンについて考えるきっかけとなった私個人の経験ですが「人間ドックの結果をもとに最初に告知されたA総合病院のA医師と、セカンドオピニオンB専門病院のB医師の治療方針が両極端であった事」なのです。

 

 A医師は「1週間後にすぐ手術」、B医師は「手術前に2クール2種の抗がん剤を投与するため、約2か月後に手術」というもの。また、B病院ではA病院では無かった治療方法の方針、他の治療方法の有無、各専門医からメリット・デメリットの説明、この病気の生命にかかる危険度などの説明を受け、その応対の違いにも驚きました。

 結果的にB専門病院のB医師に命を託す事に決めましたが、どちらの方法がより正しかったのかはわかりません。私が重要視したいのは、違う医師の見解を聞いたことで選択肢ができた事。これがとても重要だと思っています。

 まさかがんになるとは思ってもおらず、動揺している無知な患者です。もしもB医師に聞くという行動を起こさず、後から別の治療方法もあった事を知ったとしたらどんな気持ちになりますか?

 この病気に限らずですが、治療で大切なのは「もしもあの時こうしていれば」などと後悔しない事ではないでしょうか。または「えっ?そんな方法も選択肢としてあったの?」などはもってのほかです。

 これは術後のメンタルを維持していく上で非常に大事な事だと思います。

「人生で最も貴重な瞬間、それは決断の時である」

これは、私が子供の頃から座右の銘としている言葉です。

 しっかりとしたインフォームドコンセントがあってこそ、後悔を残さない決断というのは可能になると思うのです。そのためには何が必要なのか?それはセカンドオピニオンの行使を考慮する事。それが自分自身を納得させ、後悔を残させないための重要な行動なのではないでしょうか。

しかしながら、現状は少なからず、患者と医師との間に「セカンドオピニオンをし難い“空気”」があり、まだまだスムーズに行われていないケースがあると耳にします。

 そのため今後のセカンドオピニオンのあり方として、重要な決断を下す治療を行う場合は、必ずセカンドオピニオンを受けなければ次のステップに進めないようなルールや、ある程度の義務化などをすれば、患者側・医師側ともに関係性を気遣ったり、損なったりする事無く、より納得した上で治療を進行していけるのではないかと思うのです。


 それが几帳面な日本人の性格や文化に合っているのではないでしょうか。ただ、「自由診療なため費用の負担軽減をどうするのか」「重要な決断を下す治療の線引きはどこか」など大きな課題はあります。これは一人の浅はかな考えでどうにかなるものではなく、国や地方自治体へ然るべき手順での訴えが必要となるでしょう。


 がん経験者としてできる社会貢献となるならば、機会がある度に声にしていきたいと思います。


#セカンドオピニオン #がん

(発信者:ヴィンテージ・ジョー)

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